2020年9月20日ー22日の期間で北アルプス深部を歩いてきました。
北アルプスの山行はいつも天気が悪く、北アルプスに嫌われているのかもしれない。。なんて思いつつ、今回も例外なく、初日の悪天候予報につき当初折立から新穂高まで4日間歩く予定を短縮し、新穂高からの3日間のピストンにプランを変更しました。今回のコースは北アルプスの中ではベーシックではあるものの、とにかく3日間天気が良く、三俣山荘のテン場からの景色も最高だった。そんな2泊3日の北アルプス登山レポートです。
■工程−DAY1−
新穂高温泉(5:00)→秩父沢(7:00)→鏡平(9:00)→双六小屋(10:45)
→双六岳山頂(12:00)

DAY1 新穂高温泉→双六小屋
1日目、荒島岳行きのO氏夫妻の車に同行させていただき、5:00に新穂高温泉に到着した。運転してくれたO氏に感謝を伝え、早速準備に取り掛かる。夏と秋の間となるこの時期の服装は判断が非常に難しいところだが、登りは蒸れて暑くなることを予想し、ショーツ+ウィンドシェルでスタートすることにした。
小池新道は開始して1時間半程度は緩やかな舗装路と砂利の道を歩く。天気はあいにくの曇り空だが、歩いているうちに徐々に暑くなり、わさび平以降はウィンドシェルも脱ぎ半袖半ズボンで登った。日差しがない分涼しくて、気候はちょうどよかった。



小池新道を歩くのは人生で2回目だが、道は分かりやすく整備もされているし傾斜もそこそこなので快適に登れることができた。(さすが、北アルプスの人気コース!)途中槍ヶ岳も姿を見せるが、小池新道から見る槍は若干ブサイクではあります。笑
良いペースで足を進めてスタートから3時間半ほどで鏡平に到着。この辺りから本来の槍の威厳を取り戻す圧巻ビューに戻ります。


弓折乗越からは笠、槍、穂高、双六を見ながらの稜線歩き。弓折乗越までは歩いた経験があったが、ここから先は未知の領域で歩くのが非常に楽しかった。稜線歩きから少し下ると遠くに双六小屋が見え始め、とりあえず1日目の目的地に無事到着した。


双六小屋に着く頃にはガスが抜けて天気は好転していた。双六小屋からは鷲羽岳の景色も抜群によかった。コロナの影響もあり双六小屋のテント場は予約制。私は事前予約していたため、三俣まで歩く余力はあったものの初日はここで宿泊することにした。
ただ、12時でまだビールを飲み始めるのは少し早いと思い、昼食も兼ねて双六岳へ登ることにした。双六岳からの景色は360°の眺望で非常に素晴らしかった。山頂に向かうながーい稜線から見る槍ヶ岳も鉄板の景色ながら最高で、昼下がりの時間をのんびり過ごすにはベストな環境だった。







山頂からは、笠、乗鞍、焼、槍、穂高、薬師、水晶、鷲羽、燕、大天井etcの北アルプスの名峰達に囲まれる絶好スポットでした。あまりに気持ち良かったので、グダグダと1時間ぐらいのんびりし、下山後は双六小屋で生ビールをいただいて1日目は終了しました。

DAY2 ①双六小屋→三俣小屋
■工程
双六小屋(5:00)→中道分岐(5:20)→三俣蓮華岳(6:45)→三俣山荘(8:00)
→鷲羽岳山頂(9:20)→ワリモ分岐(10:20)→水晶岳(11:20)→ワリモ分岐(13:00)→祖父岳(13:40)→祖父庭園分岐(14:00)→三俣山荘(15:30)

2日目は双六小屋から鷲羽、水晶の二つの百名山を踏み、雲の平を見ながら黒部源流を通り三俣山荘に泊まる、今回の行程の核心部。
朝5:00に双六小屋を出発し、中道ルートから三俣蓮華岳を目指す。広く平坦な草原に引かれた一本道を歩くのがとても気持ち良い。途中から三俣蓮華岳へ向かう稜線に合流し、稜線からは黒部五郎や白山が見え、中路は中々良いコースでした。



三俣蓮華岳は岐阜、富山、長野の3件に跨る山で、こちらも双六に続き360℃の展望が楽しめる。特に雲の平や薬師岳方面の景色がグッと近くに見えるので、深部まで歩いてきたことが実感できる。






三俣山荘のテン場はとにかく鷲羽の景色が圧巻だし、展望食堂からは槍もバッチリ見えるおもてなしっぷり、私の山小屋ランキングでベスト3にランクインしました。
天気もバッチリ回復し、ここからは北アルプスの深部へ迫っていきます。
中編へ続く。