NewZealand ハイキングマップ#1【概要編】

ニュージーランド
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はじめに

今回はNewZealand(以下NZ)のトレッキング・ハイキングコースについてまとめて行きたいと思います。この記事を書くきっかけとなったのは2018年にNZを旅した際、山と湖が織り成すダイナミックな景観や街の過ごしやすさ、そしてありのままの自然が残されているNZの自然保護の意識の高さに感心し、もっとNZのことを調べ、今度じっくりと旅をしたいと思ったためです。

と言うわけで、#1はNZの「歴史や文化」について、#2ではNZを代表する10つのハイキングコースを総称した「GreatWalks」について、#3では「GreatWalks」以外で個人的に訪れたいトレッキング・ハイキングコースについて書いていきたいと思います。

2018年のNZ旅の様子は以下の記事を参考にしてください

     

基本情報

国土と人口

南半球に位置するNZは、日本からフライトで約11〜14時間程度。
国土面積は27万534平方キロメートルで日本の約4分の3ほどで人口は約495万人で日本の4%程度。国土の大半は山で人口密度も低く、皆さんのイメージのとおり自然が多い国です。

ただ、個人的には日本も自然大国(国立公園の数は日本の方が多いし、3,000m以上の頂も日本の方が多い!)だと感じていて、島国で地震が多いところなど共通点も多く、勝手に親近感が湧いています。

         

島の特徴

NZは南北の主要な二つの島と多くの小さな島からなります。
北島には首都の「ウェリントン」と経済の中心地である「オークランド」があり、3つの火山とトンガリロ山からなる「トンガリロ国立公園」や富士山の形に似た「タナラキ山(2,518m)」などがある。

南島にはトレッキングなどアクティビティの拠点となる「クイーンズタウン」や英国の影響を強く受けた街並みが特徴の「クライストチャーチ」があり、NZ最高峰(3,742m)の「マウントクック」や4つの国立公園を含んだ世界遺産「テ・ワヒボウナム」などがある。どちらの島も街と自然が共存していて、特に南島には歩いてみたい場所が非常に多いです。

北島|Auckland
南島|Queenstown

          

旅のシーズン

NZの気候は日本と真逆で最も暑いのが1月〜2月で平均気温は20℃台、最も寒いのは7月で10℃前後といったところ。1日の中での気温差が大きいのも特徴で、昼と夜で10℃気温が離れることもある。

実際11月末に南島のクイーンズタウンにいった際は、1週間の旅行でダウンを着ても寒い雪の日と、半袖半ズボンで過ごせる快適な夏日を経験した。気温の変化に合わせて重ね着できるような服装で行くと良いと思う。ベストシーズンはやはり夏で、年末〜年始なんかは快適なNZ旅行が楽しめると思います。

いくつかNZの天気予報サイトを見ていましたが、国営企業が運営している「MetService」が一番情報が充実していて、確率も高かったと思う。是非参考にしてみてください。

          

歴史について

国の歴史〜世界で最も若い国〜

約1,000年前、無人島だったNZに初めて定住したのが先住民のマオリ族。
1642年に大航海時代のオランダ人冒険家がNZに辿り着き、そこから1700年台以降に多くのヨーロッパ人がNZに渡ったと言われています。

その後英国による入植を経て、1840年に英国と先住民マオリとの間でワイタンギ条約が締結され、NZは英国領だがマオリが有する土地や文化の継承が約束されました。そして1907年には英国植民地から脱し、イギリス連邦内の自治領となり事実上独立を果たし、1947年に完全に独立国家となりました。NZは世界で最も若い国なんですね。

そんな歴史的背景もあってか、英国の影響を受けたクライストチャーチのような街があったり、ネルソン郊外の街はドイツの入植者が多かったことからクラフトビールが美味しいお店が多かったりと、歴史を知ると自然だけでなく街も旅行の楽しみの一つになりますね。

山と自然の歴史

NZの最高峰(3,742m)である「アオラキ/マウント・クック」
名前の由来はイギリス人で初めてNZに上陸し、全土の地図を作った“キャプテン・クック”にちなんで名付けられている。アオラキは先住民達が呼ぶマオリ名で、マオリの伝説の少年”アオラキ”から来ている。初登頂は1894年で、現地ガイドをしていたNZ人がクリスマスに登頂したんだとか。

またNZの山脈「サザンアルプス」も、ヨーロッパのアルプス山脈に形が似ていることから、イギリスの航海者に「南のアルプス」という意味で名付けられていたり、南島の世界遺産の一画であるミルフォード・サウンドは現地に住み着いたスコットランド出身の男がルートを拓き今では有名観光地となっていたりと、山や自然の名前もイギリスの影響を大きく受けていることが分かります。

Aoraki, Mount Cook National Park, Canterbury /Photo by www.naturespic.co.nz.

          

文化について

国民に愛される「コーヒー」

NZで気になっているのがコーヒー文化。
国内でのコーヒー人気が高まるにつれ業界が成長し、全国の至る所にカフェが増えてきたようです。そしてコーヒー好きのNZ人はお気に入りの一杯を求めてわざわざ遠出してカフェに通ったりもするほどなんだとか。コーヒーは国民に愛されているんですね。

特に首都のクライストチャーチにはカフェが非常に多く、イタリアで修行したオーナーが本場のエスプレッソを入れてくれる「Black Betty Cafe」や空気砲スライダーでポテトなどの料理が運ばれてくるユニークなカフェ「C1 Espresso」、他にもお洒落なお店がたくさんあるようです。次回NZを訪れる際は必ずクライストチャーチのカフェに行ってみようと思います。

NZ出身のミュージシャン

今回この記事を書いていて、「NZ出身のミュージシャンって誰かいたかな?」と思い調べてみると、結構なGOOD MUSIC(松重さんのradio「深夜の音楽食堂」風)がたくさんあった。その中で今回は、個人的に思い入れがある2組について少しだけ触れさせてください。

■Yumi Zoma(ユミゾーマ)
女性ボーカルのオルタナティブポップバンドです。
2016年の東京来日公演で、私はチケットを取っていたにも関わらず仕事で行けないというリーマンあるあるの悲劇がありましたが、その耳に残るポップなメロディは80年台のUKシンセポップなんかを彷彿とさせる少しレトロな曲調で非常に良いです。2020年に新作「Truth or Consequences」がリリースされました、その中から1曲。

■Lord Echo(ロード・エコー)
人気プロデューサーの「マイク・ファビュラス」によるソロプロジェクトです。
2016年のTAICO CLUBというフェスでバンドセットのライブをほぼノーマークの状態で見させてもらい、個人的ベストアクトになるぐらい震えさせられました。帰りの諏訪湖SAでまさかの遭遇を果たし、記念に写真を取っていただいたのも良い思い出です。2010年にリリースされた1st「Melodies」から1曲。

2016年のTAICO CLUB|懐かしい

今回紹介した意外にも、NZの歌姫的存在のLorde(ロード)やKimbra(キンブラ)なんかもオススメですね。是非聴いてみてください。

        

自然について

世界遺産と国立公園

NZには北島に4つ、南島に10つの計14の国立公園があります。それぞれの国立公園は環境保護が行き届いており、ニュージーランド固有の希少な植物や動物が生息しています。
また、一部公園に入れる人数を制限していたり、執拗な観光地化がされておらずありのままの自然が楽しめるようになっています。そんなNZの国立公園の特徴について、簡単に書いていきたいと思います。

New Zealand National Park Map

1.テ・ウレウェラ国立公園(Te Urewera National Park
北島最大の原生林が残存する国立公園。ワイカレモアナ湖がとても綺麗で、湖の周りを歩くトレッキングや釣り、カヤックなどのアクティビティが楽しめる。


2.トンガリロ国立公園(Tongariro National Park
世界遺産になっている国立公園。火山活動が続くマオリの聖地で、火星にいるような景色が特徴。ルアベフ(2,797m)、ナウルホエ(2,291m)、トンガリロ(1,978m)の三つの特徴的な山がある。NZに来たならばトンガリロのトレッキングコースは是非歩いてみたい。


3.ファンガヌイ国立公園(Whanganui National Park
ファンガヌイ川流域にある国立公園。全長290 kmのファンガヌイ川ではカヌーやカヤックなどのアクティビティを楽しむことができる。


4.エグモント国立公園(Egmont National Park
標高2,518mのタラナキ山を含む国立公園。タラナキ山は日本の富士山のように左右対象な形をしており、マオリ語で「輝く山頂」を意味していて国民に愛されている山。トレッキングやスキーなどのアクティビティが楽しめる。

Whanganui RiverからみるMount Taranaki(2,518m)

5.エイベル・タスマン国立公園(Abel Tasman National Park)
南島の北部に位置する、国内最小の面積である国立公園。黄金砂のビーチがとてもキレイで、ヨットやシーカヤックなどのアクティビティが楽しめる。


6.カフランギ国立公園(Kahurangi National Park)
かつてマオリ部族が何百年もの間使っていた全長約78Kmの「ヒーフィー・トラック」が人気の国立公園。カフランギはマオリ語で「かけがえのない道」を意味している。


7.ネルソン・レイクス国立公園(Nalson Lakes National Park)
二つの氷河湖、ロトロア湖ロトイチ湖を中心にキャンプやトレッキングなどのレジャーを楽しむことができる。トレッキングコースはキレイに整備されていて、登山者向けには高級なロッジもあったりする。ネルソンについては#2で触れようと思います。


8.パパロア国立公園(Paparoa National Park)
西の海岸沿いにある「パンケーキ・ロックス」と呼ばれる奇妙な形の岩や、ゴールドラッシュ時代に使われていた歴史ある道の「インランド・パック・トラック」「ボールルーム・オーバーハング」という自然が造った岩のシェルターなど興味深い地形が特徴の国立公園。


9.アーサーズ・パス国立公園(Arthur’s Pass National Park)
サザンアルプスの北側に位置する国立公園。公園内には2,400mのマーチソン山を筆頭に、2000mを越える山々が連なっており、マウンテンバイクやトレッキングを楽しめる。


10.ウェストランド/タイ・ポウティニ国立公園(Westland/Thai Poutini National Park)
海岸からわずか10kmの場所に標高2,000mを超える氷河を抱えるダイナミックな山岳風景が見られる国立公園。フランツ・ジョセフ氷河フォックス氷河はアクセスしやすく氷河観光が魅力的な場所。


11.アオラキ/マウント・クック国立公園(Aoraki/Mount Cook National Park)
標高3,742mのマウント・クックを筆頭に3,000mを超える19のピークと氷河からなる国立公園。トレッキングコースも整備されているが、年間の降水日数が149日と多くマウント・クックの頂が見れるかは運次第。


12.マウント・アスパイアリング国立公園(Mount Aspiring National Park)
NZの主峰のひとつ、アスパイアリング山にちなんで名付けられた国立公園。私が歩いた「ルートバーントラック」をはじめとしたたくさんおトレッキングコースが整備されており、いくつもの山、氷河、渓谷、川、湖が織り成す景観はNZの中でも随一と言えると思います。


13.フィヨルドランド国立公園(Fiordland National Park)
約121万5000ヘクタールとNZ最大の面積を誇る国立公園。10、11、12と合わせて「テ・ワヒポウナム」として世界遺産に登録されている。グレート・ウォークスの一つである「ミルフォード・サウンド」の景観はとても美しいようで、次にNZに行く時は是非とも訪れてみたい。


14.ラキウラ国立公園(Rakiura National Park)
NZ南端のスチュアート島のおよそ8割を占める国立公園。ラキウラとはマオリ語で「空が赤く燃える場所」という意味であり、冬季にはオーロラを見ることができ、年間を通じて見ることができる真っ赤な夕焼けが素晴らしいようです。また、野生のキーウィに会えるチャンスもあります。

NZの鳥たち

NZでは他では見ることができない珍しい鳥たちが生息している。
彼らはNZに天敵となる生物がいないため空を飛ぶ必要がなく、空を飛ぶことができないようです。固有種であり野生に出会えることは滅多に無いようですが、国立公園を歩いていたらもしかすると遭遇できるかもしれません。

Kiwi

Kiwi(キーウィ)と呼ばれる国鳥で、野生はスチュアート島に生息しているが数は少なく、各地で保護されている。

ニュージーランド人がキーウィと言う愛称で呼ばれるくらい、国民に愛されている鳥。

Fantail/Piwakawaka|南島に生息
Brown creeper/pipipi|南島に生息

参考資料/HP
【HP】ニュージーランド政府観光局
【HP】ニュージーランド自然保護局
・【書籍】地球の歩き方2018〜19「ニュージーランド」

NewZealand ハイキングマップ#2【Great Walks編】に続く

※この記事は2020年5月時点の情報を元に書いています。
※本記事の画像の著作権はNZの政府観光局が運営するサイトに帰属します

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