強風で寝れなかった話|北アルプス 白馬岳 2019年9月28日-29日

北アルプス
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普段山に行く際は、「てんきとくらす」という情報サイトをベースに天気予報を確認しています。
このサイトは登山指数を以下の3段階で評価しており、天気は快晴でも風が強いと「C」となることがある。風が重要な指標になっていることが分かります。
「A:登山に適しています」
「B:風、または雨が強くやや登山に適していません」
「C:風、または雨が強く登山に適していません」

そんな登山をする上での重要要素である「風」にやられ、テントで一晩中寝ることができなかった、北アルプス白馬岳での恐怖体験記です。


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曇天の白馬岳

今回はO氏夫妻+私の3人。
栂池ロープウェイから白馬大池の経由し、白馬岳頂上宿舎のテント場で宿泊。帰りは白馬三山を縦走し、白馬鑓温泉小屋を経由して猿倉へ下山するルートを計画した。9月末で晴れれば紅葉が期待できる良いルート。序盤は曇りで天気は持ち堪えていたが、標高2,436mの乗鞍岳付近で少し雨がパラつきだす。それでも稜線を歩いているときは小雨が逆に気持ち良いぐらいで、久々の北アルプスだったこともあり気分はワクワクしていた。この時はまだ、恐怖の夜を迎えるとは微塵も思っていなかった。

栂池高原スキー場からスタート
栂池自然園
天狗原
白馬大池山荘
残念ながら山頂で晴れることは無かった

深夜の超強風

今回はここからが本編です。
白馬岳頂上宿舎のテント場についた時は雨も強さを増し、風が吹き始めていた。O氏とテント設営を早々に済ませ、夕飯もサクッと終わらせ翌日の晴れを願い早めに就寝した。

深夜0時を回った頃、風が異様に強くなってきていることに気づき、なんとかテントの外に出て岩にくくりつけていたテントのロープを再度しっかりと結び直す。しかしロープはすぐ強風で外れてしまい、一晩中テントが右に倒れたり左に倒れたりの繰り返し。私はTNFのストームブレークを使っていますが、ダブルウォールを両手で掴み、飛ばされないように堪えるのに必死でした。絵にしてみるとこんな感じ。

遠くから「ゴォォ」という風の轟音が聞こえ、その風が徐々に近づきテントにぶつかる時の衝撃は凄まじかった。とりあえず岩をテントの中に入れ重りにし、テントごと飛ばされないように耐え忍びながら世を明かしました。O氏夫妻は二人で寝ていたため私より幾分は安定していたようですが、それでもほぼ寝れなかった様子。

山のテント場ではペグが打ち込めない環境もあるため、できる限り大きな岩にしっかりとロープをくくりつけ四方から固定するのが大事、特に稜線上にあるテント場は強風が吹くこともあると思うので、今回の我々のようにならないようロープの固定含め十分に注意した方が良いでしょう。

結局ほぼ一睡もできないまま朝を迎える。
朝6時過ぎでもあたりは霧に覆われており白馬三山を縦走するのは少しリスクがあると感じたため、縦走は止めて来た道を引き返すことにした。体力的にも疲弊していたので英断だったと思う。

朝の撤収も風のせいで一苦労
帰りの白馬大池を通過する際は徐々に晴れ間も見え始めた

後日談で、O氏のインナーテントは風と岩にやられて破れていたようでした。
修理に出した時、店員の方から白馬頂上宿舎のテント場はその地形の特徴から風が巻いて強風となることがあるという話を聞いた様子。山でのテント泊は天候と立地の下調べが重要ですなぁ〜と感じた次第でした。毎回勉強になる北アルプス、また来ます。

白馬頂上宿舎とテント場|出典 白馬村営山小屋HP

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