はじめに
2015年の3月、残雪期の鳳凰三山で道に迷いあわよくば遭難(というかほぼ遭難)という事態に陥った。その時の体験、教訓は以下の記事を参照。

当時は「もう二度と鳳凰三山には行きたくない。」と思っていたが、単に自分の経験のなさが引き起こしてしまったことであり、山は悪くないので同年の9月に鳳凰三山に再チャレンジしトラウマを克服することにした。
誘ってくれたのはTNFに勤めている高校友人の青島氏。
彼からいろんな豆知識も聞きながら、鳳凰三山のトラウマを克服した記録です。
概要
■日程
2015/9/5-6 テント泊
■CT(休憩込み)
DAY1:青木鉱泉(7:20)→薬師岳(13:00)→観音岳(13:50)→地蔵岳(15:00)→鳳凰小屋(16:40)
DAY2:鳳凰小屋(7:00)→五色滝(8:00)→白糸滝(8:30)→鳳凰の滝(9:20)→南精進ヶ岳(9:50)→青木鉱泉(11:20)
■標高差/総距離
1,750m/15.1km
DAY1 青木鉱泉→鳳凰三山→鳳凰小屋
登山前日の飲み会で私は少し二日酔いだったが、青島氏が全て運転をしてくれたので申し訳ないが車内で寝させていただいた。起きたら青木鉱泉に到着していた、ありがたい。
今回は青木鉱泉から中道ルートで薬師岳→観音岳→地蔵岳を軽油して鳳凰小屋に降りるコース。中道ルートは40分平坦な道を歩いたのち、4時間40分ひたすら急登を登り続けるかなりヘビーなルートで、実際テント泊の荷物を持って登るのはかなり体力的にキツイものがあった。






薬師岳からは観音岳→地蔵岳の縦走路になり鳳凰三山の見せ場となる。
天気が良ければ北岳、甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳という主役級の山たちが一望できるが、この日はあいにくのガス模様。それでも縦走路はしっかりと見えて、気分良く歩けた。
そして今回楽しみにしていたのが、地蔵岳の山頂にそびえるオベリスクだ。
オベリスクとは、どうやら古代エジプト期に製作された記念碑のことらしく古代では四角錐の石柱を金や銅で装飾し、光を反射して太陽神のシンボルとして崇められていたらしい。地蔵岳にあるオベリスクは、街からでも山からでも一目で地蔵岳と判別でき確かに鳳凰三山のシンボル的な存在になっている。







17時前に鳳凰小屋に到着した。
やはり中道の疲労が蓄積され完全にバテていた。テント設営後は早速宴会へ。ビールと持参したつまみを食べながら過ごしたが、山の中にポツンと立っている鳳凰小屋、青島氏の職場先輩がオススメと言っていたらしいが、雰囲気は独特でとにかく渋かった。残雪期に訪れた時は雪で8割埋まっており全体を見れなかったため、ここに泊まれたのは個人的には嬉しかった。
DAY2 鳳凰小屋→滝巡り→青木鉱泉
二日目は6:00に起床。
天気が良ければ地蔵岳で朝日を見たいなんて思っていたが、この日もガス模様だった。下山ルートは鳳凰三山名物の滝巡りドンドコ沢。五色の滝→白糸の滝→鳳凰の滝→南精進ヶ滝の4つの名爆を巡るコースで、別ルートの夜叉神峠よりも早く登れることから人気が高いコースなんだとか。
3月に訪れた際はこのコースで遭難未遂となったので、正しいコースを確認する答え合わせの意味も込めて下山を開始した。






4つの滝は見応えのある物で失礼ながらびっくりした。
天気こそイマイチだったが、青木鉱泉〜ドンドコ沢のトラウマを克服し、因縁の鳳凰三山を制覇することができた。ちなみに3月に共に遭難未遂にあった奥脇氏はまだリベンジできていない。いつか一緒にリベンジをしたいと思う。
アテンドしてくれた青島氏に感謝です。終わり。
