NewZealand GreatWalks#2|RouteburnTrack編

ニュージーランド
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まず最初に、今回RouteburnTrackの全行程を歩くことはできなかった。
理由は後述するが、全てを歩かなくてもRouteburnTrackはとても満足できた。(と思う)
トラブルも旅の醍醐味、道中の思い出を書かせていただきます。

Routeburn Track Map


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極寒のNZ

東京からAucklandに到着し、まず最初に厳しい検疫を受けた。
NewZealandは自然保護の観点から検疫にとても厳しく、テント、トレッキングブーツは別室で検査を受ける必要がある。また肉製品や乳製品、卵製品も持ち込み禁止のため要注意、入国時に申告しないと大罰金を受ける。(アルファ米は持ち込み可でした)

厳しい検疫を終え無事入国。Aucklandはとても暖かく、空港では皆半袖で過ごしていた。
ところが、、、国内線を乗り継いでQueenstownに到着した瞬間に、あまりの寒さに凍える。乗客の大半が半袖だったので、みな震えながら荷物を待っていた。

空港にはicebreakerなどメリノウール関連の店が多い
とにかく寒いQueenstown

2日目の朝、QueensTownはダウンを着込んでも寒かった。

あまりにも寒かったので、
「今日ヤマの中で野営するのはリスクあるなぁ。。。」
と思い、とりあえずDOCのHPからRouteburnFlatsのキャンプサイトをキャンセルし、RouteburnFlatsから少し上ったところにあるRouteburnFallsHutの山小屋を予約した。NZでの野営は非常に楽しみだったが、やはり安全第一。当然キャンプサイトのお金は返ってこないが、この後の吹雪を想像すると山小屋泊にしたのは英断だったと思う。

大雪のRouteburnTrack

RouteburnShelterへ向かうバスは、自分とアメリカ人の女性3人だけだった。途中Grenorchyという集落でバスを乗り換えたが、道中はWakatipu湖の景色が綺麗で、とにかく羊が多かった。さすがメリノウールで有名なNewZealandだなぁなんて思いつつバスに揺られているうちに目的地に到着した。
RouteburnShelterはなんだか近代風な建物で、準備しているハイカー達やバスを待ちながら寝袋で寝ている人で賑っている、この場所に来れていることが嬉しくて、天気の悪さはあまり気にならなかった。トイレと準備を済ませ、RouteburnFallsHatまでのハイキングを開始した。

水の透明度はさすがNZ
上高地から横尾までのハイキングに似ている

途中でパラパラと雪が降り始め、標高が少しずつ上がるにつれ強さを増していく。RouteburnFlatsのキャンプサイトについた時は、あたりは真っ白になっていた。キャンプサイトをキャンセルして良かったなぁ。。。と心から思いつつ、吹雪になる前に山小屋へ着かねばと足を早める。

RouteburnFlatsのキャンプサイト

道に雪だるまが作られているぐらい積もってました、この雪はある意味レアな体験かもしれない。。。RouteburnFlatsからは少し急な登りに入る。雪道を慎重に進みながら、1時間ほどでRouteburnFallsHatに到着した。

山小屋での一夜

山小屋はとてもキレイで、飲食可能な団欒エリアと就寝用のベッドエリアに分かれていた。寝床は割とフカフカなマットがついている2段ベットで、ちょっと寒かったけど快適に過ごせる環境だった。また、飲食可能なエリアにはガスも完備と水が完備されており、何一つ不自由なく快適に過ごすことができた。

ガス完備のキレイな小屋
ツアー客だけが泊まれるlodge
miromiroという野鳥
持参したビール(TOKYO DRY)
RouteburnFalls

山小屋は40人くらいが宿泊していたと思う。
持参したビールを飲みながら夕飯を食べていると、山小屋の番人らしき男(ジムというらしい)が現れ、全員に向かって話をし始めた。

正直半分程度しか聞き取れなかったが、内容はこんな感じ。

・雪がすごく降っており、予報だと朝方まで止まないと思われる。
・今日の夜中にここを出発する奴はパスポートNoを教えろ、そうすれば明日ヘリで拾ってやる。(半分ジョーク)
・明日の昼以降は徐々に晴れてくるはずだが、道の状況は悪い。後で1人ずつ明日の予定を聞いて回るから教えてくれ。

言葉もままならない場所での急展開に、自分はかなり緊張した。

次に、ジムはその場で全員の出身国を聞き始めた。お隣のオーストラリアから、アジア、ヨーロッパなど各国から人が集まっていた。

するとジムは、

「壁の幕に書いてある各国の言語が、それぞれどこの国のものか全て分かったら、この板チョコをプレゼントする。」 

といきなり言語当てゲームを始めた。

特別なのか恒例行事なのかよくわからないが、みんなで協力しながら幕の言語を特定していった。

ジムの粋な計らいでみんなの不安な気持ちも少し和らいだ。

各国の言葉が綴られた幕

その後は、バスで一緒だったアメリカ人の女性3人組とウィスキーを飲んだりしながら、山小屋での夜を過ごした。彼女たちは箱根に行ったことがあるようで、箱根の話と私が大好きなNBAの話で盛り上がった。人と話すことで異国ながらすごく安心することができた、少しの間だが話をしてくれた女性達に感謝したい。

英断 & KeySummitへ

翌日、雪はだいぶ収まり時々晴れ間も覗かせていた。先に進めるかもしれないと思い準備していると、ジムの部屋に呼び出された。

すごく怖い顔をしていたのでシバかれるのではないかとドキドキしていると、

「この先は道が崩壊していて通れない。引き返した方が良い。」

とマジの警告だった。これは従うしかないと思い、無念だがここで引き返すことにした。登山口のRouteburnShelterでマイクロバスに乗り込み、爆音のカントリーが流れるバスに揺られてQueensTownに帰ったのでした。

保護局のHPにもアラートが上がっていた

翌日は気持ちの良い晴天だった。
諦めの悪い私は、朝一のバスでQueenstownからRouteburnTrackの逆側(ゴール地点にしようとしていた場所)であるDivideへ向かい、往復3時間程度のKeySummitへ行くことにした。

まずは湖畔の田舎町であるTe Anauまでバスで向かい、そこからフィヨルド行きのバスに乗り換えDivideへ向かう。

朝のQueenstownはキレイだった
牧草地にポツンとあらわれるDomeCafe
バスに遅刻してシバかれかける

Te Anauへ向かうバスからの景色は素晴らしかった。
アルプスとまでは行かないが八ヶ岳クラスの山脈が至る所に見られた。特にQueensTown空港からも見えるDouble Coneと、Mossburnという川沿いの町から見えるWest Domeはとても勇ましくて、NZの自然のポテンシャルの高さを感じた。

Te Anauの国立公園案内所

Divideに到着し、KeySummitまでのハイキングスタート。
事前にDOCのHPで予約していない状態でRouteburnTrack内に宿泊する場合、国立公園案内所にて申請手続きが可能とのこと。私は宿泊予定がなかったので申請不要だったが、忘れずに実施する必要ありです。Divideから30分ほど歩くと、すぐに視界が開けてKeySummitの分岐が見えてきた。

KeySummitはとにかく気持ちがよかった。前日降った雪が山に残っていて、偶然の産物と言うべきか、前日Trackを閉鎖させた大雪が綺麗な景色を作っていた。

なんて場所にトイレがあるんや
Lake Howden Hutへ足を伸ばした
Lake Hawden以降はDanger表記だった
Lake Howden サンドフライヤバし

総じてKeySummitはとても素晴らしかった。
名残惜しいがTe Anauへのバスの時間が近づいてきたので、次のKeplarTrackへ向かう。トラブルに見舞われたが印象深いRouteburnTrack編は幕を閉じたのでした。

#3 KeplerTrack編に続く

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