南アルプスの北部に位置する日本で2番目に標高が高い北岳(3,193m)、3番目に高い間ノ岳(3,190m)、そして二百名山である農鳥岳(3,026m)を総称し、白峰三山と呼ばれています。
白峰三山の縦走は南アルプスの大人気コース。
山の魅力が詰まった素晴らしい縦走路を、山と道mini2を背負って一泊二日で歩いてきました。
TRAIL DATA
■日程
2018年8月18日-19日 テント泊
■CT(休憩込み)
day1
広河原(7:10)→大樺沢二俣(9:20)→北岳肩ノ小屋(11:40)→北岳山頂(12:40)→北岳山荘(13:50)
day2
北岳山荘(5:30)→間ノ岳山頂(7:00)→農鳥小屋(8:00)→農鳥岳山頂(9:40)→大門沢下降地点分岐(10:40)→大門沢小屋(11:40)→大門沢登山口(13:20)→奈良田温泉(14:20)
■最大標高差/総距離
2,370m/28.0km
■アクセスなど
甲府駅から広河原までバス(2,050円)
day1 広河原→北岳山荘
甲府駅→広河原
金曜日の仕事を終え新宿駅に向かう。お盆休みの最終日ということもあり、中央線特急の終電は中々混み合っていた。元々は夏季のみ運行しているJRの登山用夜行列車であるムーンライト信州に乗ってみたかったが、3週間前の時点で既に予約は満席だった。。。いつの日か乗ってみたい。
深夜1時前に甲府駅に到着したが、広河原方面のバス停は既にバスを待つ行列ができていた。さすがハイカーの聖地「甲府」。自分も最終尾に陣取らせていただいた。甲府駅で登山バスを待ちながら寝ることを巷ではステビバ(ステーションビバーク)と呼ぶらしい。30人程度並んでいたが、寝てる人や酒盛りしてる人など様々だった。甲府駅で騒ぐ元気な若者のおかげで朝4:00に目が覚め、広河原行きのバスにしっかり乗車することができた。
広河原→北岳山頂
朝7:00、広河原に到着。
天気は快晴、待ちに待った白峰三山の縦走がスタートします。まずは広河原から大樺沢二俣へ向かう。大樺沢コースは沢沿いコースのため、心地よい川のせせらぎとマイナスイオンを感じられる中々良きコース。




しばらく緩やかな沢沿いを進むと、次は若干の急登ゾーンへ。
急登を抜けると、視界が開けて北岳の山塊とキレイな花畑が見える天国エリアに突入する。


ここで右俣と左俣にコースが分岐する。
右俣は、緩やかな登りが続き、途中甲斐駒ケ岳と仙丈ケ岳の眺望を見ながら肩ノ小屋経由で山頂へ向かうコース。
左俣は、雪渓やハシゴがあるが、北岳バットレスや間ノ岳を見ながら八本歯のコル経由で北岳へ向かうコース。正直どちらも捨てがたいが、体力温存も考え比較的楽な右俣コースをチョイスする。
小太郎尾根分岐まではCTは2時間半程度。(私は休みながらで1時間半程度でした)分岐に到着すると一気に視界が開け、甲斐駒ヶ岳と仙丈ヶ岳の眺望が見れる。私の好きな山ベスト5に入る二つの山を見ながら歩ける幸せな稜線だった。





稜線に出てからは30分ほどで山頂直下にある北岳肩の小屋に到着。
北岳肩の小屋のテント場は北岳山頂までのアクセスの良さと南アルプス北部の景色が良いのが特徴、間ノ岳までの登山の場合はオススメだと思う。休憩で立ち寄らせていただいたが、山小屋の中もとてもキレイだった。今回は白峰三山を縦走しますが、北岳方面から農鳥岳方面へ縦走する場合は二日目が非常にタフな行程となるため北岳山荘に泊まるのがオススメ。


富士山の絶景ポイント|北岳山荘テント場
北岳肩の小屋から山頂までは意外と長く、なかなか山頂につかない。
暑さで結構バテていたので広い山頂で少し眺めの休憩を取ったが、山頂から見える間ノ岳と明日歩く稜線が見えた時は疲れが吹っ飛ぶぐらい気持ち良い景色だった。そんな景色を見ながら、1時間ほどかけて北岳山荘へ向かう。




北岳山荘は肩の小屋にも増してキレイだった。こんなキレイな山小屋は見たことないぐらいのクオリティで、特にトイレがキレイでした。そして山荘ではなんと生ビールが飲めるんですね!「生ビール」の文字を見た瞬間に注文してました、お疲れの一杯をいただきながらテント設営を済ませる。
夕飯は無印のガパオライスを作ってみる。無印の料理の素シリーズのクオリティはどれも本当に優秀で、何食べても美味しいんですよね。そんなこんなで天気最高で大満足の初日を終えました。



#2へ続く